会長挨拶

 一般社団法人日本タンナーズ協会のホームページにようこそ。会長の森脇繁行です。

 振り返れば、令和4年度は、新型コロナウイルス感染症対策を取りながら、withコロナ時代も見据えた経済活動の正常化に向けた消費喚起策の実施と様々な規制緩和が徐々に進められた1年でありました。我々の業界を取り巻く環境は、依然としてコロナ禍や異常気象を起因としたサプライチェーンの混乱、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化によるエネルギー価格や原材料価格の高騰、そして薬品価格の急騰によるコスト増、物価上昇による消費活動の落ち込みなどの影響を受け続けており非常に厳しい状況下にあります。

 さて、我々タンナーが生産している本革の多くは食肉文化が変わらず続く限り産出される畜産副産物のひとつである動物の皮を無駄にせず有益な素材に加工したエコでサステナブルな天然素材であることを、近年積極的にアピールしております。

 令和5年度もリアルとデジタルを融合させたPR活動を引き続き展開してまいります。具体的には、日本産の革の魅力を広く皆様に伝えるべく全国各地の百貨店等とコラボしたイベント「日本革市」の開催、年間を通してジャパンレザーアイテムを紹介しながらその素晴らしさなどを感じてもらえるような施策の充実化、さらに新しい試みとしてプレミアム消費を意識したショールーム型展示会の企画。SNS等を活用して若い世代に向けたデジタルコンテンツを制作・発信。国内タンナーがプライドをもって生産した革であることが一目で分かるタグを介した周知活動などを計画しております。

 私ども日本のタンナーの技術力は世界にも通じると自負しております。今後も業界を取り巻く様々な環境や社会情勢を正しく認識し循環型社会に貢献するとともに、高付加価値化に向けた技術開発等も図りながら日本の気候と風土に適し、消費者の皆様の様々なニーズにも即応できる安心・安全で安定した高品質な日本産の革を生産できるよう日々努力してまいる所存です。

 最後に、本革は天然素材であるため1つ1つに豊かな表情があります。使うほどに馴染み、さらに手入れもしていただければ、その個性も磨かれていき、あなただけのアイテムに育ちます。経年変化を楽しみながら共に長く過ごすことのできるエコでサステナブルな天然素材である本革を今後ともご愛顧賜りますようどうぞ宜しくお願い申し上げます。

令和5年6月


日本タンナーズ協会会長
森脇繁行