会長挨拶

 私はこのたび、第47回通常総会後の理事会において、引き続き会長を務めることとなりました、中嶋幹夫です。日頃より日本の革製品をご愛用いただいている皆さまに、心より御礼申し上げます。

 近年は、世界情勢の変化や資源価格の高騰に加え、記録的な猛暑や豪雨などの自然災害が相次ぎ、私たちの暮らしやものづくりを取り巻く環境は大きく変化しています。革づくりの現場も、原材料やエネルギー価格の上昇、物流の遅れなどにより大きな影響を受けています。

 そのような状況の中でも、日本のタンナー(革をつくる職人や工場)は、長年培ってきた技術と経験を生かし、高品質な革を安定してお届けできるよう努力を続けています。

 本革は、食肉文化の中で生まれる副産物を大切に活用した、環境にも配慮された天然素材です。使い込むほどに手になじみ、色や風合いが少しずつ変化していくことも、本革ならではの魅力です。時間とともに自分だけの表情へと育っていく楽しさを、多くの方に感じていただければ幸いです。

 日本の革は、日本の気候や風土に合わせた製法と、職人たちの確かな技術によって生み出され、国内外で高く評価されています。私たちはこれからも技術の向上に努めるとともに、日本の革の魅力を広く発信し、より多くの皆さまにその価値を知っていただけるよう取り組んでまいります。

 今後とも、日本の革製品をご愛顧いただきますよう、心よりお願い申し上げます。

令和8年6月


日本タンナーズ協会会長
中嶋幹夫