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「鞣す」とは

「皮を鞣す」また「鞣し皮」の「鞣す(なめす)」とは、どんな意味なのでしょうか。
動物の皮は、柔軟性に富み非常に丈夫ですがそのまま使用するとすぐに腐敗したり、乾燥すると板のように硬くなり柔軟性がなくなります。この大きな欠点を樹液や種々の薬品を使ってこの欠点を取り除く方法が「鞣し」と言います。鞣していない状態を「皮」と呼び、鞣したものを「革」と呼び区別しています。

昔の「鞣し」と今の「鞣し」

布を知らなかった古代人の衣服は、動物の皮を利用していました。そのため、皮が腐敗したり、硬くなる欠点を取り除くために、動物の脂、草や木の汁につけたり、煙でいぶしたり、いろいろと工夫していました。その方法の中で最も発展した方法は、草や木の汁を使う方法で現在「タンニン鞣し」として行われている方法です。今日残されている最古の革製品である古代エジプト時代のものから裏付けされています。タンニン鞣しは、草木の中に含まれているタンニン(渋)とコラーゲン(たんぱく質)を結合させて鞣す方法ですが古代には純粋なタンニンを抽出する技術がなかったので長い時間かかりました。その後、化学の進歩により改良され種々の用途にしたがって容易に「鞣す」ことが出来るようになりました。草木を利用する方法に金属を用いて鞣す方法も発見され用途が広くなり同時に品質も著しく向上しました。

「鞣し」の種類

「鞣す」ための「鞣し剤」には、革の用途に合わせて様々な種類が使われていますが主流は、植物タンニン鞣し、クロム鞣し、混合鞣しです。

タンニン鞣し

タンニンを含んでいる植物は多数ありますが現在、使われているのは、南アフリカ産のミモザから抽出したワットルエキス、南米のケブラチヨから抽出したケブラチョエキス、欧州のチェスナットから抽出したチェスナットエキスでこれを単独で使用したり、混合して使用し「鞣し」を行っています。鞣された革は、伸縮性が小さく、堅牢なのでケース、鞄、靴底など立体化する革製品に適しています。

クロム鞣し

金属鞣しの一つで鞣し剤に塩基性硫酸クロム塩を使用します。この方法が最も多く用いられています。特性は、柔軟性があり伸びが大きく弾力があります。しかも耐熱性があり靴の甲革、袋物、服飾用など利用範囲が広い。植物タンニン革に比べ鞣し剤の結合量が少ないので軽く、吸湿性も大きい。

混合鞣し(コンビネーション鞣し)

多種多用の革製品のために研究された技術で、タンニン鞣し、クロム鞣しの特長を組みあわせた方法でそれぞれの欠点を補う効果があります。セーム革の製造に使用されます。