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製革工程

原皮(げんぴ)

牛、馬、羊、ヤギ皮などが通常腐敗をふせぐため、塩漬け、または乾燥処理をして、アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、東南アジアなど海外から輸入される。国産原料として、牛、豚皮などがある(※原料皮による分類参照)

原皮(げんぴ)
水漬け・背割り(みずづけ・せわり)

皮に付着している血液や汚物などを取り除き、脱水された水分を補い生皮の状態にもどし、後の薬品処理をスムーズに行うのに重要な工程。牛・馬皮は作業がしやすいように1頭分の皮を背筋に沿って半分に分ける。

水漬け・背割り(みずづけ・せわり)
裏打ち(うらうち)

裏打機(フレッシングマシン)を用いて、皮の肉面(裏面)に付着している肉片や脂肪を取り除く。石灰漬けの後に行うこともある。

裏打ち(うらうち)
脱毛・石灰漬け(だつもう・せっかいづけ)

石灰乳に浸漬し、アルカリにより皮を膨潤させ皮のコラーゲン繊維をほぐすと共に、毛・脂肪・表皮層を分解除去する。皮革独特の柔軟性を得るのに役に立つ。

脱毛・石灰漬け(だつもう・せっかいづけ)
分割(ぶんかつ)

分割機(スプリッティングマシン)を用いて皮を所定の厚さに銀面(表面)側と床皮(裏面)側の二層に分割する(鞣し後に分割する場合もある)。床皮は床革のほか食用、工業用、医療用コラーゲン製品として多方面に利用される。

分割(ぶんかつ)
再石灰漬け(さいせっかいづけ)

石灰乳に再浸漬し、アルカリにより皮のコラーゲン繊維のからみをほぐす。ソフト革やスエード調革には不可欠。

再石灰漬け(さいせっかいづけ)
脱灰・酵解(だっかい・こうかい)

脱毛・石灰漬け、再石灰漬けにおいて皮中に残存した石灰を取り除く。脱灰により石灰漬裸皮(強アルカリ、pH12以上)を中和(pH8付近)する。酵解(ベーチング)とは、タンパク質分割酵素により不要なタンパク質を分解除去し、銀面をなめらかにする。

浸酸(しんさん)

クロム鞣しは酸性で行なわれるので、鞣し工程に先立って皮を酸性溶液中に浸漬して、鞣剤の吸収に適する状態にする。鞣し作業(酸性側、pH3付近)における鞣剤の浸透を容易にする。

鞣し(なめし)

鞣剤を皮に浸透させコラーゲン繊維と結合させることで、耐熱性・耐久性を与える。クロム鞣し、タンニン鞣しなどがある。鞣し工程後は、皮から革へと変化する。(※鞣しによる分類参照)

水絞り・選別(みずしぼり・せんべつ)

革中の余分な水分を水絞り機械により絞り出す。品質検査を行い各等級に分ける。

水絞り・選別(みずしぼり・せんべつ)
シェービング

シェービングマシンで革の肉面を削り、一定の厚さに調節する。

シェービング
再鞣し(さいなめし)

各種用途(靴や衣料、袋物用革など)に最も適した性質の革を作るために、合成鞣剤や天然の植物タンニン剤を使って、用途に応じた特性を与える。

再鞣し(さいなめし)

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