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革のタイプによる分類

1. 銀付革

天然の革の銀面(表面)を活かしたもので、カゼイン及びラッカー仕上げされるものが多く、美しい銀面と優れた耐久力、快適な使用感を備えた銀付革は紳士靴、婦人靴、鞄袋物用革、ベルト用革、衣料用革素材として使われています。

2. ガラス張り革

クロム鞣しの乾燥の工程で、革をガラス板(又はホーロー鉄板)に張り付けて乾燥し、銀面をサンドペーパーで削り(バフィング)、合成樹脂を塗装して仕上げたものです。原料は主に成牛皮。銀面が均一であるので裁断歩留まりは良いが、銀付革に比べて皮本来の風合いが劣ります。靴甲革、鞄等に用いられます。

3. スエード革

革の肉面をサンドペーパーで毛羽立てて(バフィング)、ベルベット状に起毛させて仕上げた革で、主に子牛皮や山羊皮等から作られます。シルキースエードは高級品です。靴甲革、ハンドバッグ、衣料などに用いられます。成牛皮等の大動物皮の肉面を起毛した毛足のやや長いものをベロアと呼びます。

4. バックスキン革

鹿皮の銀面を除去し、毛羽立てた革。きわめて柔軟であり、スエードと同様の用途に用いられるので、スエードと混同して呼ばれることがあります。

5. ヌバック革

スエードと異なり革の銀面をサンドペーパーで毛羽立てた革。スエードと比較すると毛羽が非常に短くビロード状です。高級品は子牛皮を原料としますが、成牛皮やその他の動物皮からも作られます。靴甲革、袋物、衣料などに用いられます。

6. エナメル革

パテントレザーともいわれます。本来、革の銀面にボイルアマニ油またはワニスの塗布、乾燥を繰り返し光沢のある強い被膜をつくって仕上げられていましたが、現在は、ウレタンなどの耐摩耗性で、光沢のある合成樹脂仕上げ剤が用いられます。紳士靴、婦人靴の甲革、ハンドバッグなどに用いられます。

7. 床革

成牛皮のように厚い皮を2層か3層に分割して得られた銀面を持たない床皮を原料とした革。作業用手袋、スポーツ靴等に用いられます。最近では、ラミネート革として用途が広がってきています。

8. 型押し革

革の仕上げ塗装面に加熱高圧プレスで型をつけたもの。靴、ハンドバッグ、ケース、衣料などに用いられます。

9. タンニン革

  • 底革は、成牛皮や水牛皮を植物タンニンで鞣したもの。厚くて硬い。靴底革として用いられます。
  • ぬめ革は、底革より薄くて柔らかく、成牛皮、豚皮などを原料としています。ソフトタイプとハードタイプに大別され、用途により厚さを調整します。袋物、ベルト、革工芸に用いられます。これらの他にも多脂革、馬具用革、ベルト革などがあります。

10. シュリンク革

鞣し工程中に特別な薬品を用いて銀面を縮ませた革で、揉んだ革よりもシボが強調されるのが特徴です。

11. 防水革

製造工程で、フッ素系、シリコン系、油剤系などの薬品を使用して、革の吸水防止効果や撥水効果を付与したものです。

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