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鞣し(なめし)による分類

革の製造工程は、準備工程、鞣し工程、再鞣し・染色・加脂工程、仕上げ工程に分けられます。その中で鞣しの工程は鞣剤でコラーゲン繊維からなる皮組織を固定、安定化し、革としての基本的性質を付与する作業といえます。その工程の違いによって革を分類する方法が鞣しによる分類です。代表的なものにクロム鞣し革、植物タンニン鞣し革、特殊なものとして油鞣し革などがあります。

1. クロム鞣し革

クロム鞣し革の特徴は、青色で、柔軟性、弾力性、拡張性、耐熱性、染色性に優れ、比較的軽く、可塑性がいくぶんか劣ります。クロム鞣し革はクロム鞣剤単独ではなく、植物タンニン、合成タンニンやクロム以外の無機鞣剤等との複合鞣しによるものが多い。甲革、袋物用革、衣料用革などに最も多く生産されています。

2. 植物タンニン鞣し革

植物タンニン革の特徴は、茶褐色で光により暗色化しやすく、低pHでは淡色に、高pHでは濃色となります。堅ろうで摩耗に強く、伸びが小さく、可塑性が大きく、成形が良い。比重は比較的大きく、耐熱性が劣ります。底革、ぬめ革、クラフト革(手芸用革)などの製造に使われています。

3. 油鞣し

油鞣し革の特徴は、非常に柔軟で、吸水性が良く、適度の親油性を持ち洗濯が可能です。アルデヒドとの複合鞣しで行われることが多く、代表的なものにセーム革があります。また全く異なる古典的な油鞣し法として、植物油(主に菜種油)を用いる姫路白鞣しがあります。

4. その他

アルミニウム鞣し、ジルコニウム鞣し、樹脂鞣しなど多種多様の鞣し革がありますが、それらの性質は、鞣剤あるいは鞣し方法によってそれぞれ異なります。

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