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原料皮による分類

原料皮はたんに原皮ともいい、牛、羊、山羊、豚、馬、鹿等の哺乳類、ワニ、トカゲ等の爬虫類、そしてその他カンガルーやダチョウ等が用いられます。原料皮はその部位によっても、サイド(背線での半裁)、ショルダー(肩部)、バット(背部)、ベリー(腹部)などに分類されます。

原料皮による分類

1. 牛皮

革製品の大部分は牛皮が使用されています。わが国で使用されている牛皮の多くが輸入されています。牛皮の性質は、大判で厚く、繊維組織が比較的均一で充実していて強度及び耐久性があり、以下のような種類に分けられます。

成牛皮 去勢牛(ステア)

生後3〜6カ月以内に去勢したオスで、生後2年以上を経たものの皮。厚みが比較的平均しています。

雄牛(ブル)

生後3年以上のオスの成牛の皮。厚手になり、繊維組織の粗さが目立ちます。

雌牛(カウ)

生後2年以上のメスの成牛の皮。ステア、ブルほどの厚みはありません。

中牛皮(キップ)

生後半年以後から1年余りまでのもので、カーフより厚手になり、強度も増します。

子牛皮(力一フ)

生後6カ月以内のもので牛皮中のトップクラスです。小判薄手で、キメが細かいのが特長です。

地生(ジナマ)

国内産牛原皮。以前は、生皮のままで取引されたところから、地生と呼ばれるようになりました。一般に牛の飼養管理状態がよいので、輸入原皮と比べて銀面の損傷が少なく、焼き印がないのが特長です。

2. 羊皮

羊皮は種類が多く、皮の性状も多様ですが、ヘアシープとウールシープに大別できます。小羊の皮はラムスキンと言います。

シープスキン

ヘアシープは、強度的に優れているので、ゴルフ手袋や衣類に用います。
ウールシープは、繊維の絡み合いが少なく、体表面と平行に走行し、乳頭層と網様層に二分しやすく、軽くて柔軟ですが、強度は弱めです。

ラムスキン

小羊の皮で、毛皮原料としても良質です。

3. 山羊皮(ヤギ皮)

羊皮より充実した繊維組織を持ち、強くやや硬い。銀面は特有な凹凸をもち耐摩耗性に優れています。

キッドスキンは子山羊皮で、独特の銀面模様を持ち、高級靴の甲革、手袋等に用います。

4. 豚皮 ピッグスキン

国内で自給できる唯一の原皮。組織の部位差が大きく、バット部が密で硬く、均一な柔軟性が得にくい。太い剛毛が裏まで貫き、表面に独特な毛穴の模様が見られます。革となるのは、脂肪の多い網様層が除かれ、凹凸の多い乳頭層のみです。

5. 馬皮

バッグ、小物、靴甲革及び靴裏革などに用いられます。臀(でん)部の網様層は緻密で美しくコードバンと呼ばれる光沢のある硬い層が得られ、ランドセル、ベルト用などに用いられます。

6. その他

鹿皮

軽くて、非常に柔軟なのが特長です。

カンガルー皮

比較的薄く、強度は強いがやや傷が多い。

ダチョウ(オーストリッチ)

羽を抜いた後が丸く突起し、皮の表面に独特な模様があるため珍重されます。

爬虫類(ワニ、トカゲ、ヘビ等)

それぞれ特徴ある銀面模様が珍重されます。

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