HOME > 革の豆辞典 > 革のことQ&A > Q&A 16

Q&A 16

Question

革製品が水に濡れて、乾いた後や保管中に白い粉、あるいは白いカビ状のものが吹き出ていることがありますが、何故でしょうか?
また、どうすれば防ぐことができますか?

Answer

白い粉、またはカビ状のものを"スピュー"といいます。スピューの成分は塩または脂肪のいづれかです。両者を区別する方法があります。それは水拭きして消えるのが塩スピューで、消えないのが脂肪スピューです。

塩スピューは靴に発生することが多いようです。靴が雨などに濡れると、浸透した水分が蒸発する時、呼び水となって、革中に存在する塩を表面に運び、乾燥後"塩吹き"と呼ばれる白い粉が析出します。ではなぜ革中に塩が存在するかというと、それは製革工程で使用されたものや、発汗によるものと考えられます。この塩スピューは、水に浸して硬くしぼった布で拭けば簡単に取り除くことができますが、革中に塩が存在すると、再び発生し、完全に防ぐことは困難です。対処法として、革に防水性を付与して水の浸透を防ぐこと、浸透した水は早めに除去すること、靴の内側に潮解しない乾燥剤や新聞紙を入れて陰干しするなどの工夫が必要です。

一方、脂肪スピューは衣料革に発生するケースが多いようです。脱蝋不十分の天然油脂、またはパラフィンなど高融点の合成脂肪を含有する加脂剤を使用したり、あるいは動物の体脂肪の除去が不十分で、革に残留した場合に発生しやすくなります。対処方法としては、ドライクリーニングによって、脂肪成分を除くこと、低融点の油剤を添加することなどによって軽減されることがあります。

| 革のことQ&A TOP |